2050 STANDARD LIFE

2025.10.18

名作チェアと暮らす【ウェグナー/ラウンジチェア】vol.2

名作チェアと暮らす【ウェグナー/ラウンジチェア】vol.2

織田コレクション

SANKEN ARCHITECTS 設計士の”吉田”です。
「建築から生まれた椅子展in兵庫」と題しまして世界の名作椅子の展示会を実施しました。

本展は、あの”織田コレクション”のサテライトイベントですので、貴重な名作に触れることが出来ました。


ラウンジチェア

今回は、本展示会で展示されている名作椅子より「ラウンジチェア」をご紹介します。


Wegner Loungechair
 ハンス. J. ウェグナー  Hans J. Wegner

デンマークの家具デザイナー、エリック・クローが1981年に書いた『The chair in the space,The space in the chair』という本では、空間における椅子の存在と、椅子のもつ空間的広がりについて述べられている。この考え方は、これまでにないユニークなものだった。椅子の下部から上部、後方から前方へとそれぞれ広い角度を持っており、パースペクティヴを感じさせ、この椅子を実際の大きさ以上に大きく見せている。



「椅子の神様」


ハンス・J・ウェグナーは「椅子の神様」と称されるデンマークの家具デザイナーであり、生涯で500種類以上の椅子をデザインしました。彼のラウンジチェアは、機能性、美しさ、そして快適性を兼ね備えた名作として、世界中で愛されています。


機能性と芸術性を兼ね備えた「一生もの」の椅子


ウェグナーのラウンジチェアは、単なる家具としてだけでなく、芸術品としても高く評価されており、座る人に心地よさと安らぎを与える、まさに「一生もの」の椅子と言えるでしょう。


ウェグナーの言葉


「外国の方からは、デンマークスタイルをどう生み出したのか、とよく尋ねられますが、私は常にこう答えることにしています。それはたゆまぬ純化と簡素化のプロセスであり、4本の脚、1つの座面、背もたれと肘掛けの組み合わせ、という最もシンプルな形にデザインをそぎ落とすことだ。と。」
ハンス J. ウェグナー



ウェグナーの魅力


デンマークの巨匠ハンス・J・ウェグナーが手がけた「Lounge Chair」は、機能と美の融合を体現した名作です。彼は「椅子には裏側があってはならない」と語り、どの角度から見ても美しくあることを追求しました。実際に腰かけると、滑らかな木の曲線が体に心地よくなじみ、深くリラックスできる座り心地に驚かされます。見ても触れても美しいこの椅子は、空間に静かな存在感を放ち、使うほどに愛着が増していきます。ウェグナーの哲学が息づく一脚です。


担当設計士”吉田”のご紹介